魔法のフォアグラ

〜僕とフランス料理の物語〜

ESSAY

Tomoiro OGAWA

まえがき

僕の父親は料理人だった。

小さい頃から父の背中を見て育った僕はいつの日か、必然的に、料理人の道を歩み始めた。

ただ、父は日本料理の板前だったのに対して僕はフランス料理のシェフになった。

父は自分の未来を選べなかったが、僕は自分の未来を自分で選んだ。

いや、父も自分の未来は自分で選んだのかもしれない。

自らの運命をすべて受け入れて、その運命の中で自分の信じた最善を選び続けたのだと思う。

そして、その選択は、いつも家族のためだった。

まっすぐに生きることなど出来るわけがない。

道は、いつも二つか三つに、あるいはそれ以上に、あらゆる方向に分かれているのだから。

「選ぶ」ということは責任をもつということだ。

「選ぶ」ことで自分が成長するのだ。

だから、道を選ぶときは険しい方を選ぶべきだ。

その方がリスクが大きく、だから成果も大きい。

このエッセイは、僕の歩んできた道を書いたものです。

​第2章

8/23 Update

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